久々にバス釣り少年を見かけて懐かしくなり、それと同時に私の経験に需要があるかもと感じ、この記事を書く事にしました。
おおよそ20年前、筆者が小学生の頃バス釣りはとても流行っていました。その頃から、休止期間を除いて5年分位は経験しています。
私個人的な考えではありますが、釣り道具は川や海に落下の危険がある点や、友人への貸し借り中に破損した際の弁償、盗難、様々な点を考慮するとあまり高価なのはいらないと思います。
なので、ここでは初心者におすすめな釣り道具を対経費効果(コスパ)重視で紹介します。
釣竿(ロッド)
千円程度の無名メーカーから、1万円台の中通し(インターライン)の竿まで数種類使用しましたが、個人的に実売価格5~7千円付近の2本接ぎで一般的なガイドの物がおすすめです。
2本接ぎ竿に限って言えば、3千円程度の無名メーカーでも外れは少ない様に思いますが、振り出し式の場合あまり安いのは避けた方がいいと思います。
ベイトリール用とスピニングリール用があるので、購入時はお間違えなく。初心者はスピニングリールがおすすめです。
長さ
バス釣り用として一般的には、5.1ft(約1.8m)が標準的な長さです。
長い程遠投しやすいですが、周囲に障害物がある場合は扱い難いです。
硬さ
最初は比較的何でも扱えるミディアムライト~ミディアムにしておけば問題ないと思います。
リール
スピニングリールとベイトリールがあります。それぞれの特徴として、
スピニングリール
長所:扱いが簡単。軽いルアーでも遠投出来る。リール本体の性能による飛距離の差が少ない。
短所:糸がよれる。
ベイトリール
長所:糸がよれ難い。竿を含めて、重いルアーや太い糸に対応している。
短所:扱い慣れないと投げた時糸が絡まる。ある程度重量のあるルアーでないと飛距離が出ない。回転軸の性能が飛距離に影響する。
となっております。
しかし今現在(平成8年頃にはもう既にですが)スピニングリールの欠点である「糸がよれる」はかなり改善されていますので、特に拘りがない限りスピニングリールがおすすめです。
記憶が曖昧ではありますが、D社がツイストバスターという糸よれを解消するラインローラーを出して、他社もそれに似せた形状のラインローラーとなりました。
ゴーストバスターズみたいな絵柄、昭和生まれの釣り人には懐かしいのではないでしょうか。
初心者向けに選ぶなら、ダイワ(以下D社)又はシマノ(以下S社)から3000~5000円を目安に、主に使用したい糸の号数が、100~150m巻ける大きさを選ぶと良いでしょう。
PEやフロロカーボン糸は同じ号数でもやや太い(事が多い)ので、10~20%程少ない量しか巻けません。
また、リールに表記されている糸巻き量より10%くらい短めに巻くと、糸が絡まる等の問題が起き難いです。
PEやフロロの1.5号、又はナイロンの1.5号~2号糸を使用する場合は、D社1500番、S社1000番のリール(2号100m表記) が良いでしょう。
PEやフロロの2号、又はナイロンの2号~3号糸を使用する場合は、D社S社供に2000番のリール(2号150m表記) が良いでしょう。
初めて購入するなら、D社S社供に2000番のリールをおすすめします。
※同じ番手でも溝の浅いスプルーとなっているものもございます。必ず糸巻き量をご確認下さい。
D社の特徴:ツイストバスターの先駆者なだけあり、糸よれ防止性能が高い。長年使っていると、ローターの逆回転を止める機構が破損しがち。回転のなめらかさではやや劣る(同価格帯比較)。
S社の特徴:糸よれ防止性能が低め。壊れ難い様に思う。回転に精密感があり滑らか (同価格帯比較) 。
大手2社の差は、どちらも一長一短ですね。
※過去の使用感ですので、今現在違っていたらすみません。
糸(ライン)
種類
素材として、ナイロン、フロロカーボン、PE、の3種類が一般的です。
ナイロン:比較的単価が安い。伸びが大きいので衝撃に強い、しかし根掛かりすると外し難い。フロロカーボンよりは柔らかくリールに馴染み易い。
フロロカーボン:ナイロンより高価。伸びが少なめ。硬くこしがあるのでリールに馴染み難い。
PE:単価は高価ですが長持ち。伸びがほぼ無いので感度が良く、根掛かりが比較的外しやすい。より糸なのでこしが無い。同じ太さでもナイロンの3倍近く引っ張り強度がある。
この中でおすすめはPEです。投げた時の抵抗が少ないので飛距離が出ます。編み糸のため糸よれの影響も出難いです。
太さは1.5~2号をおすすめします。
PEの場合もっと細いのをお勧めされている所が多いと思いますが、ある程度太さがあった方が、絡まり難く扱い易いです。また、少しくらい劣化しても強度が確保されるので長く使えるとの理由でそうしました。
勿論趣味なので、太さや素材をいろいろ使って楽しむのも良いと思います。
色
地上から見えやすい、明るめの色がおすすめです。
魚からも糸が見えて警戒されるのでは?
白いPE(2号)や蛍光ピンクのナイロン(4号)に、ルアーを直接結んでも問題なく釣れているで。
透明なフロロカーボンのリーダー結んでも、だめな時はだめ。
私の経験上、ルアーに重り(鉛)や樽型サルカン、スナップ(糸結びを省略する金具)等を付けると警戒心高いバスは食いつかなくなるけど、 糸の色はあまり関係ありません 。
ルアー(疑似餌)
初めは多く揃えなくても構いません。
ルアーが何処を泳いでいるか分かる様に、地上から見えやすい色をおすすめします。
いろいろ試してみたら良いと思うのですが、おすすめを4つ載せたいと思います。
クランクベイト
全長4cm(くちばし部含まず)位が汎用性高いです。
フローティング(水に浮く)物が、根掛かりし難いのでおすすめです。
本物の魚みたいな見た目に美しいものもありますが、人間が見たらおもちゃに見える様なので十分です。800円以下で実用的なのが買えます。
泳がせ方は、引いて止めて引いて止めてとかやるより、一定速度でただ巻く方が釣れると思います。
ストレートワーム
ノーシンカー(重し無し)で使う事により、警戒心が高くてなかなか食いつかないバスに効きます。
軽くしゃくりながら泳がせたり、静かに沈めたりして使います。
ゲーリーヤマモトのワームは、ワーム本体に重量があり、重しを付けなくても遠投出来ます。 それと、このワームは使い込んでボロボロになった方が良く釣れます。
針は通常のオフセット型フック、又は環つきチヌ針を使います。通常、針先はワームの中に埋め込んだりせず外に出します。
針は一番信用できる会社の物をおすすめします。軽い根掛かりで針先が歪んだり折れたりする商品を度々売っているメーカーもありましたので。
そのままでも構いませんが、尻尾は切ってストレートワームとして使います。
フック、3.5inchには#1、4inchには#1/0の大きさ付近を選ぶと良いでしょう。
グラブ
主にジグヘッドに付けて使います。
水面より足場がかなり高い所にある時とか、クランクベイト等のルアーが使い難い状況でとりあえずあると便利。
尻尾が千切れても使えるので、千切れたからといって捨てない様に。
スプーン
金属色のもので、バス用には3.5gがおすすめ。小さい割に良く飛びます。
全てのルアーに共通して言える事ですが、針が非常に重要です。根掛かりした後など、針が破損した可能性がある時は、自分の爪に軽く軽く刺してみて、滑らず刺さるか確認しましょう。
さいごに
魚釣りで出たごみは必ず持ち帰りましょう。放置ごみが増えると、魚釣り禁止となり多くの人が困る結果となりますので。
根がかりは仕方ないとしても、代わりに別のごみを拾う様な釣り人が増える事を私は願っています。