はじめに
鉄のフライパンはしっかり手入れしないと、焦げ付いたり、錆びたりしてしまいます。
この記事では、そうなってしまった時の対処方法と、そうならない為の取扱い方法を説明しています。
注意:フッ素加工のフライパンでは、破損や有毒ガスが発生する恐れがありますので、しないで下さい。
注意2:カセットガスの調理器を使用する場合、高温のフライパンからガスボンベへ熱が伝わります。破裂させない様ご用心下さい。
注意3: この記事を参考にして問題が発生しましても、責任を負えませんのでご了承下さい。
こちらは、状態の悪いフライパンです。
耐水ペーパーで、焦げ付きや錆を除去
フライパンの表を、耐水ペーパーで研磨します。
#320くらいが丁度良いと思います。
時々水で流しながらこすります。
赤錆がなくなり、おおよそ銀色になれば、耐水ペーパーがけは終了です。
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黒錆加工する
加熱して黒錆皮膜を作る事により、赤錆の発生や焦げ付きを軽減する事ができます。
加熱前に換気扇を付けましょう。
フライパンには何も塗らない状態で、とにかく加熱します。
注意:フライパンの底が変形して凸状となり、IH調理器ではがたつく様になってしまいます。しかし、鉄のフライパンを扱う上で致し方ない事と思います。
フライパンが青黒い色になります。
この青黒い色を全体に広げる様に、加熱位置をずらしながら過熱し続けます。
縁の方は傾けて加熱します。
調理面が全て青黒くなりましたら、黒錆加工は終了です。
IH調理器の保護機能が働き、加熱が止まってしまいましたら、調理器が冷たくなるまでしばらく休ませて下さい。
使用する
調理
しっかりと煙が出始めるまで加熱してから、油を敷きます。
いつもの様に調理します。
水分の多い料理(煮物や蒸し焼きなど)は黒錆が剥がれやすいです。再加工すれば問題ございませんが、手間はかかりますので、他の調理器具と併用する事をお勧めします。
洗い
調理が終わったら、なるべく早く洗いましょう。
フライパンの上に長時間食材を置いておくと、黒錆加工が落ちてしまいますので気をつけましょう。
つや消しの黒になっていて、束子で落とせない部分がありましたら焦付きですので、金束子で落とします。
青黒い金属光沢のある面が、理想的な状態です。
乾かす
濡れたままにすると赤錆の原因となるので、加熱して水分を飛ばします。
この時、黒錆加工が剥がれた箇所がありましたら、その部分をしっかり加熱して再加工しておきましょう。
油を塗る
保管時に錆び難くする事ができます。
フライパンが温まったついでに、油を薄く塗っておくと良いでしょう。
最後に
もし、ご家庭で錆びてしまっている鉄フライパンがございましたら、お試し頂けると幸いです。
ヤケドやカジには注意して下さい。安全のため作業前に、フライパンの蓋と消火器のご用意をお願いします。